「アイビーコーデ」のブランド“Kent”の再掘り起こし

あたいは今まで殊更イトーヨーカドーを注目していてわけではないが、半年ほど前にたまたまそこに立ち寄った拍子、メンズ・ウェア銘柄の“Kent”の店先を見つけて少し驚いた。“Kent”と言えば1960階級の「アイビーウェア」の話題を巻き起こした“VAN”の「兄貴分け前」の銘柄です。あたいが高校生に入学した1971カテゴリーには「アイビーウェア」はもう沈静化しつつあり、どちらかと言えば長髪にジーンズという容貌が目新しいウェアとして出現していた。したがって、あたいはカレッジを卒業してサラリーマンになるまでスーツとは無縁なやりくりを送り、「アメリカン・トラディショナル」という会話さえ知らなかったのである。あんなあたいを「アイビーウェア」の基盤に導いてくれたのが社のプロフェショナルたちであった。それまでのあたいはスーツなんてどれも同じようなものだろうと考えていたが、あたいを指導して下さったプロフェショナルほうが私に纏っていたスーツは、装いがスマートでみっともなく感じられなかった。それが、あたいにとって「アメリカン・トラディショナル」との初めてのコンタクトとなったのである。「アメリカン・トラディショナル」とはどんなものなのかを調べて行くうちに、三つハイパーリンク段返り、センターフックベント、自然ショルダー等々という会話を覚えた。また、ネクタイを購入する際にもただ闇雲に選ぶのではなく、レジメンタル、ドット、ペイズリー等の上から選ぶようになった。勿論衣裳・シャツはハイパーリンク激減のものを好んで身に着けていたのは言うまでもない。それによって私のスーツコーディネートがどれだけ見た目良くなったか定かではないが、ビジネスパーソンとしての衣装技術の基礎は修得できたと自負している。さて、そんなあたいがイトーヨーカドーのゼロ図形に“Kent”の店先を見つけたときに、ふっと店内を覗いてみたのは言うまでもない。本格的な夏場のスタートにはまだまだ機会があったが、あたいはエアコンが苦手なので空調の効いた院内で羽織れるようなブルゾンを捜していたのである。そうすると店内に麻100パーセントのブルゾンが陳列してあることを探知。ぎゅっと夏物のセールの機会だったので、19,000円(税込)のブルゾンが9,900円(税込)で販売されていた。それで相当は迷ったものの、ちょうどカラダに見合うL分量のものがあったのでそれを買い取ることにした。あたいは今まで麻のブルゾンを着たことがないので、それが日本の夏場の猛暑に耐えうる雑貨かどうにか思い付か。しかし、本当に手に取ってみると、至る所に細いアイデアがされており、爽快第六感を感じられるとともにわかりやすさにも富んでいる。例えば、左手の内ポケットにはファスナーが付けられてあり、ブルゾンを脱いで作戦に持って歩いていてもそのものをうっかり落としてしまわないようになっているのだ。万年筆やボールパンを差し込めるようなポケットも別途あるし、もう一度名刺や定期券等々を入れられる内方ポケットも付いているといった調子です。久し振りに望ましい買い出しをしたと思った次第である。エピレ 全身脱毛